タイトル 世界はなぜヨーロッパ・アメリカが支配しているか
はじめに 聖地の風景 :ヨーロッパはなぜヨーロッパになったか
ソフォクレスによる「アンチゴーネ」
 の畏れ
中田による「新アンチゴーネ」 の現実

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日ごろの
疑問点
@イエス、キリスト教についての疑問
・イエス教団の発生、神格化と新約聖書作成経過
・ギリシャ世界(論理の世界)においてパウロの復活の思想がなぜ受け入れられたか
・キリスト教と科学技術の関係
Aゲルマン民族はなぜ世界を席巻したのか
B近代科学の発達はなぜイギリス・フランス・ドイツが中心か
・古代のギリシャ・中国また中世のイスラム・中国の繁栄はなぜ続かなかったのか
C科学技術が歴史を作るのでは:科学・技術的な側面から歴史を見直してみたら
Dヨーロッパの12世紀のルネッサンス:駆動力は鉄製農機具による農業革命と言われるが、本当であろうか。製鉄はこの時代より1000年以上古くからあり、いまさらの感がぬぐえない。製鉄技術の画期的な発明あるいは二輪車付き重量犂の発明であろうか。
私の
仮説
科学発達の背景
@一神教により森羅万象の説明を行う
A中世シトー派修道院は集団で労働を通して継続的な観察、実験を行った
Bギリシャの自由、ゲルマンの従士制、ローマの恩貸地制が身分制議会を成立させた
C自由のあるところ競争が起こり科学技術が発達する
Dヨーロッパは平原であり多種多様の文明が競争する(異なる宗教・人種・言語)
宗教
@イエスは道徳家の一人であった、その後悲劇のヒーローとなり神になる
Aイエス教はパウロによりキリスト教になる。その後人類の英知により新約聖書を作る
Bゲルマン人に偶像を認め宣教する
Cグーテンベルグの印刷機により本当のキリスト教を知り聖書主義(新教)が生まれる
船舶・大砲による奴隷の獲得、アヘンの強制でヨーロッパはアフリカ・アジアより富の収奪@奴隷貿易など未着手
まとめた
資料
イエスの時代と問題提起:キリスト教の問題点は、実際にイエスの述べた言葉が聖書になっていない要素があるからではないか。後世の人が都合の良いように構成した部分があるのではないか。その原因はイエスが不遇の死を遂げてしまっている故、本当のことが解らない。しかし不遇の死であるからこそ復活の神秘が受け入れられたのではないか。一方、釈迦やマホメットは存命中から崇拝を受けていて天寿を全うした。よって、言ったことはっきりしていて加工の余地がない。次に、またキリスト教はパウロによって作られたようなものであるから、彼がなぜ復活を信じそれを宣教したのかが私には全く解らない。しかしこの時代にその説はある程度受け入れられ、それから約300年後にはローマ帝国の国教になってしまった。この辺りのことをもっと調査をしたい。
聖書の構成に関する資料と再評価 2003年8月更新
以下に述べるように、キリスト教について考察するのには、一般的には先ず聖書、といわれている。しかし、聖書は時代とともに作りかえられているので、直接この資料だけで論じられない。イエスが生きていた時代や発掘された最近の資料、そして聖書を総合的に考察する必要がある。また初期の段階で異端とされ、歴史から消えさったかにみえる会派についても、現代の判断基準で再検討したほうが、キリスト教についての理解が豊かなものになるのではなかろうか。これらについて相互の位置関係を示した。
Qの構造:イエスの言われた最も古い口承伝承。これがマタイ、ルカの福音書のベースになり、後に異端となるトマスの格言集(1947年エジプトのナグハマディで発見された、近くに世界最古の修道院のケノボスキオンがあり初期キリスト教を重要な資料)と関係。
Q資料 :イエスが言われたと思われる最も古い伝承の復元(Qの教本)を聖書学にて抽出されたもの。今のところ現物は発見されていない。 バートン・マック著を紹介
Q資料の抽出 :マルコ・マタイ・ルカの福音書を比較してQ資料を抽出する。上記抽出の方法として小生が作成してみたもの。実際キリスト教に門外漢の私が聖書を少し読んでみても各福音書間で同じような内容があちこちに重複したりで意味がつかめない。表にして比較してみると少しは解りやすいのでは
「死海文書」とは:1947年にベドヴィン族の羊飼いの少年が、死海のほとりにあるクムラン洞窟で偶然発見したもの。イエスの時代の様子が書かれていて宗教界では今世紀最大の事件。この内容を知ることいはキリスト教誕生の背景を知ることになる。
イエスの神格化についての考察 :今西氏の「聖書の誤り」より再構成した。氏は聖書に書かれていることの矛盾点を指摘しながら新しい見解を述べている。例えば新約聖書では神と民との仲立ちとしてイエスが割り込んできて、イエスを通さなければ(イエスの後継者を通すこと)神に弁護して貰えない装置にした。さらにイエス自身が神になってしまい、本当の神の存在をぼやかしてしまっている。旧約聖書の世界ではモーゼですら神にならずに預言者であった。これではユダヤ人が怒るのも無理からぬことではないか、など。
ヨーロッパ民主制の起源はゲルマン、ローマにあり :民主制はローマの恩貸地制とゲルマンの従士制の伝統を基に封建制度が確立した。臣下と主君は軍役奉仕と封土の双務的契約関係にあり、中国や日本のような片無務的関係ではない。
ゲルマン人のヨーロッパ席捲の歴史 :375年のゲルマン人の大移動のみではなく約700年にわたる北方ゲルマン系の南下によりヨーロッパの歴史が塗り替えられた。 
イギリスにおけるゲルマン人の拡大とフランスとの果てしない抗争03年8月更新
イギリス人の行動パターンは我々農耕民族には予想もつかない。彼らはゲルマン民族の一派であるノルマン人(バイキング)なのだ。ノルマン人は先ずフランスの半分を所有してから、一派はシシリー、ナポリ王国を建設し、もう一派はイギリスにノルマン王朝を建設した。蒙古人はユーラシア大陸での帝国を作ったが、ノルマン人は世界海洋帝国を作った。彼らの行動パターンは地球全体を睨んでから決めている。また英仏の争いは百年戦争に代表されるが同じ血族間で行われている。予断になるがドイツ人も世界帝国を建てようと神聖ローマ皇帝(第一帝国)、ハプスブルグ家、ドイツ帝国(第二帝国)、ヒットラー(第三帝国)が次々と目論むが、彼らは我こそがゲルマン人の本流フランク族なのだ、と自任しているに違いない。
ヨーロッパの膨張の原因 :ヨーロッパがイスラム世界に対して攻めに転じられた理由 
12世紀のルネッサンス 資料繋駕法・重量犂・水車の利用 製鉄方法の歴史
ヨーロッパ膨張の核心を12世紀のルネッサンスと捉え、歴史の再評価
なぜヨーロッパに現代科学が生まれたのか :ヨーロッパはギリシャ・ローマに始まりキリスト教の影響を受け、さらにゲルマン民族の風習の影響を受けた。アラビア・中国のことも考慮に入れて考える。
大学の成立と目的 :自然発生的なウニヴェルジタスは真理探究の組織   
ヨーロッパの封建制と身分制議会の成立 :12世紀王権の強大化を恐れた大商人が貴族・聖職者と組み、王の課税権の代わりに政治的発言権を獲得。
修道院などによる教会改革運動 修道院はその内容が禁欲的で権威があればあるほど寄進が相次ぎ必ず堕落した。しかし12世紀にフランスのブルゴーニュで生まれたシトー会修道院のキーワードは「祈りと労働」であった。労働の価値を見出した宗教集団
十字軍 :十字軍はなぜ起こり、何をし、どうなったのかについて
宗教改革 聖書主義からプロテスタントが生まれた。ルターの「95カ条の提題」
イギリスの三角貿易(奴隷貿易) 2003年8月更新
大航海時代はポルトガル、スペインによって始まった。しかしこの両国は銀などの資源を収奪するのみで、本国の産業を育てなかった。一方、それに続くオランダやイギリスは植民地でのプランテーション、本国での毛織物・綿織物産業の育成をした。しかし大航海時代の航海技術や戦艦、大砲、産業革命の成果はヨーロッパは豊かになるがそれ以外の全ての国は収奪の対象でしかなかった。
科学技術が世界を変えるの総論 :科学技術からの視点で歴史の変化を見る
技術が世界を変えるの具体例 :製鉄・騎馬軍団・石弓・鉄砲・大砲など(作業中)
抜粋資料の作成
中世の産業革命 ジャン・ギャンベル著 飯田訳 中世の改革についての全ての古典
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の世界 当テーマでは古典中の古典
中国科学技術の先進性 「東と西の学者と工匠」ジョセフ・ニーダム 中国技術論の古典
シトー派の考え方 :ロマネスク彫刻を見るうえで奇怪な怪物に囚われないように
巡礼の心理(柳宗玄) :サンチャゴ巡礼の心理。労働と報酬、娯楽と福祉について
参考文献 中世ヨーロッパの発展に関する参考文献  
スケジュール例 フランス・オーベルニュ地方にロマネスクの聖堂を訪ねて
スペイン・サンチャゴ巡礼
プロフィル
連絡先
プロフィルと連絡先  小島信夫先生執筆の「中田さんを考える愉しみ」